資本主義ゲーム攻略を目指すものぐさの雑記帳

この仮初めの人生の暇つぶしとして資本主義というゲームの攻略を目指しつつ、日々思ったこと、考えたことを取り留めもなく綴っていきます。

株式投資というマネーゲーム

労働者の知らない世界

現代の資本主義社会に生きる私たち労働者。
生活の糧を得るために毎日会社に行き、毎月決まった賃金をもらい、たまの休日には遊びに出かけます。そんな日々を送る多くの人たちが知らないもう一つの世界があります。
 
それは資本家たちの繰り広げる株式市場というマネーゲームの世界です。
 

株価は需給の原理に大きく左右される

株式は企業が資金調達のために発行する債券です。元本が保障されない代わりに、その企業に出資した投資家には、企業の営利活動によって生み出された利益が分配される仕組みになっています。
 
株式という債券の価値、株価は理論的にはその企業が将来生み出す利益(配当)の割引現在価値とされています。将来的により大きな利益を生み出す企業の株価は上がり、そうでない企業の株価は据え置かれる(または下がる)ことになります。
 
株価は長期的(もしくは超長期的)に見たとき、理論株価に収束していきます。しかし短期的には、株式という債券に対する需要と供給、つまりコモディティのように需給の原理によって大きく上下することになります。
 
そしてその需給に大きな影響を及ぼすのが、機関投資家の投機マネーです。
 

市場は投機マネーで溢れている

世界に流通するマネーは今なお増え続けており、現代の株式市場は投機マネーで溢れかえっています。
 
前述のとおり、業績の良い企業の株価は上昇していくのが原則です。しかし企業の好業績それ自体には株価を上げる力はなく、株価が上がるのは唯一、売り圧力よりも強い買い圧力がある時だけです。好業績の企業の株価が上がっていくのは、長期的にゆるやかに買い手が増えていくからです。
 
たとえば好決算の銘柄に目をつけた個人投資家達が買いを入れたとします。ところが時を同じくして機関投資家が売り方として参戦してきました。その圧倒的な投機マネーによる売り圧力により、いくら好業績・好決算であったとしても、株価はたちまちストップ安になってしまいます。
 
もはや短期~中期で見たときの株価の行方は機関投資家に左右されるといっても過言ではありません。
 
2013年から始まったアベノミクスの成長戦略で、国内株式市場は大いに活気づきました。金融緩和により円が刷られ、マネタリーベースはどんどん増えていきました。そうして増えた金が行き先を求め、株式市場に流れ込んだからです。結果として買い圧力が高まり、割高な価格でも株式が買われるようになり、株価はどんどん上がっていきました。
 

資本主義経済のバグ

あるブログで、株式市場は資本主義経済のバグホールなのではないかということが書かれていました。
 
それなりに腕に覚えのあるプレイヤーは、資産を倍々ゲームで増やしていくことが可能です。
 
たとえば年平均20%程度で運用できるプレイヤーがいたとしましょう。そのプレイヤーが10億の資金を持っていたとすると、1年後には2億円の利益が生まれることになります。その翌年には12億の資金から、2.4億円の利益が生まれます。
 
金が金を生み、資産は雪だるま式に膨れ上がっていきます。その資産の増加ペースは実体経済で事業を営む実業家のそれよりも早いと言えます。
 
話をごく単純化すると、事業経営においては前年と同じことをすれば、前年と同じだけの利益が生まれます。しかし株式市場のプレイヤーは前年と同じパフォーマンスをあげると、複利の力で利益は年を追うごとに増えていきます。
 
投機マネーが市場に溢れている時は、どの金融商品もジャブジャブに溢れかえったマネーが注ぎ込まれるため、何を買っても値上がりします。こういう時にはある程度の資本を持ってさえいれば、ただ市場に参加しているだけで実労働では到底稼げないような金が瞬く間に転がり込んできます。
 
こうしてみると金融市場からもたらされる金は、労働の対価として受け取る金とは別の何かにも見えてきます。
 
市場に長く身を置いている人は、これまでに何度かこういった市場に投機マネーが溢れる時期を経験しているはずです。普段から、一回恐慌が来ただけで全財産を吹き飛ばすほどの過剰なリスクさえ取っていなければ、文字通り腐るほどの金が積みあがっていてもおかしくはありません。
 
あなたのお隣さんはもしかすると100億円プレイヤーかもしれません。そういう時代なのだと思います。それが良いか悪いかは別にして。
 
今後も金融緩和の名の下に各国がマネタリーベースを増やせば、その度ごとに投機マネーが市場に注ぎ込まれ、結果として市場にいるプレイヤーの懐に入っていくことになります。
 
絶望的なまでの経済格差がその度ごとにより一層広がっていきます。
 
このことを知っているプレイヤーの資産は、市場に居続ける限り、今後もとどまることなく増え続けていくことでしょう。