資本主義ゲーム攻略を目指すものぐさの雑記帳

この仮初めの人生の暇つぶしとして資本主義というゲームの攻略を目指しつつ、日々思ったこと、考えたことを取り留めもなく綴っていきます。

国内株式市場という世界有数の投機場

私は資産運用として、主に国内と米国の個別株に投資をしています。
 
最近は株式という債券の需要と供給、いわゆる"需給"を意識したスタンスで取り組んでいるのですが、先日何の気なしにネットを眺めていた時に見つけたメルマガ(3、4年ぐらい前のものですが)がとても勉強になりました。
 

 

今回はその中で触れられていた国内の株式市場の特徴について、私なりの考えを交えつつまとめてみたいと思います。
 
(注意:本記事は国内株への"長期投資"にはやや否定的な内容になっています)
 
 

株式市場には2種類のプレイヤーがいる

株式市場には様々なプレイヤーが資金を投じていますが、市場参加者は大きく2種類に分けられます。
 
企業の将来性に対して資金を投じる投資家と、短期間での株価の値動きによる利ざやを狙う投機家です。
 
株式チャートを眺めていると、なぜこんな優良企業の株価がいつまでたっても上がらないのか。そう思わされる銘柄に出くわす時があります。
 
しかしその理由を考えるにはまず、その市場に参加しているプレイヤーが誰なのかということについて考える必要があります。
 
投資家は企業の業績(ファンダメンタル)に基づき、将来性を重視して中長期での売買(基本的にはバイアンドホールド)を行います。
 
一方、短期での利ざやを狙う投機家にとってその企業の業績はあまり関係ありません。彼らにとっての関心は、今から株価は上がるのか、それとも下がるのか、ということだけなのです。
 

市場に参加しているプレイヤーによって値動きは異なる

投機家が多い市場では、その企業のファンダメンタルとは関係なく株価が上下することがよくあります。
 
なぜなら彼らにとっては長期的な企業の業績などどうでもよく、目の前の株価の値動きからどう利ざやを得るかが最大の関心事だからです。
 
投機家の多い市場は値動き(ボラティリティ)が大きくなる傾向にあります。彼らにとってボラティリティ、株価の変動・値幅が利益の源泉となるからです。
 
投機家による買いは、ときに急激な株価上昇をもたらします。しかし彼らは一旦もう上がりそうにないと判断するや否や、今まで買い集めた株を猛烈に売りに出してくるため、結局もとの株価まで下がり、彼らが通り過ぎた後にはいわゆるイナゴタワーだけが残る、ということがよくあります。
 
一方で投資家の多い市場は、より穏やかな値動きを示します。企業が成長していくごとに緩やかに積極的な買いが増えていき、一時的な売りが出ても下値でそれを買い集める投資家がいるため、株価は安定し大きく下げることはあまりありません。
 
短期的なトレーディングを目的としている場合を除いて、資産を運用するのであればこうした投資家主体の市場に資金を投じたいものです。
 
それでは投資家達はどういう市場、銘柄に資金を投じているのでしょうか。
 
それは一言でいえば株主にとっての優良企業ということになります。
 
毎年着実に利益を上げ、株主への還元を第一に考える。そんな企業の株であれば、誰もが保有したいと思うのではないでしょうか。
 
優良企業の株は投資家に買われやすく、そうでない企業の株は買われにくい。
 
では投資家に買われない株を買っているのは誰なのでしょうか。それは投機家というハイエナ達です。
 

日本の株式市場は世界有数の投機場

日本の株式市場は値動き(ボラティリティ)が大きいことで有名です。世界のどこかで悪いニュースが出た時、震源地の指数以上に株価が大きく下げることがよくあります。日本株に資金を投じている投機家たちが一斉に資金を引き上げようとするからです。
 

 

また日本株の長期チャートを眺めていると、きれいな右肩上がりのチャートを描いている銘柄が少ないことに気付きます。IPO後に最高値をつけ、その後は鳴かず飛ばずという銘柄も多くみられます。
 
これは株価の上昇が企業の利益成長という実体に基づいたものではなく、期待感や投機家による上げであることが多いからでしょう。
 
なぜ日本の株式市場が投機家たちの格好の狩場になっているのか。
 
それは一つに金融後進国であり、高齢化により今後の経済成長が見込めない日本の株式市場に、公的金融機関以外に有力な投資家がいないということが挙げられます。
 
また大企業による株式の持ち合いなど独特の歴史があり、コーポレート・ガバナンスや株主への還元意識に欠ける企業が多く、投資に値すると投資家に思われている企業が少ないということもあるかもしれません。
 
いずれにせよ投機家が多く、企業の業績・ファンダメンタルに関係なく株価が動くことが多い、という日本株の特性は知っておいた方が良いのではないかと思います。