資本主義ゲーム攻略を目指すものぐさの雑記帳

この仮初めの人生の暇つぶしとして資本主義というゲームの攻略を目指しつつ、日々思ったこと、考えたことを取り留めもなく綴っていきます。

信用という無形資産

有形資産と無形資産

みなさんは資産と言えば、どんなものを思い浮かべるでしょうか。
 
不動産、土地、株式、銀行預金……
 
一般的には形のある有形資産、金融資産を指すことが多いのではないでしょうか。
 
しかし一方で、目に見えない無形資産という概念があり、表現の仕方は変われど、その重要性は古くから認識されていると思います。
 

信用という無形資産

さて無形資産とはいったいどんなものなのでしょうか。
 
橘玲さんの著書『幸福の資本論』のなかでは、幸福を構成する要素として3つの資本、金融資本、人的資本、社会資本が挙げられています。
 
金融資本は前述のとおり目に見える有形資産ですが、残りの2つは形のない資産です。
 
端的にいえば、人的資本はその人が将来的にどれくらい稼げる能力を持っているか。社会資本は周囲とのつながりや人脈といったものを表す言葉として用いられています。
 
ここでは社会資本というものについて考えてみたいと思います。
 
人的資本は結局のところ将来的に金融資本に置き換えられていくという点で、広い意味では金融資本に分類されるのではないかと思います。
 
一方で、社会資本は単純に金銭的価値に換算できないという点で少し毛色が違います。
 
社会資本とは具体的にはいったいどんなものなのでしょうか。
 
それを考察するにあたっては、いわゆる"信用"や"信頼"といったものについて考える必要があると私は思います。
 
というのも、あらゆる人間関係は基本的に相手への信用というものをベースにして構築されていると思うからです。
 
先に、人間は何を言ったかよりも誰が言ったかを重視するようプログラムされているということを書きました。
 

 

脳は基本的になまけたがりで、複雑な思考を避けて、単純で直感的な反射的思考をしやすいという性質があります。
 
ある物事の真偽を自分で調査するのはとても骨の折れる仕事であり、それよりも人を信用するやり方、この人が言うなら間違いないという発想の方が単純で分かりやすい、ということです。
 
ビジネスの世界では「あなたを信じて買います」というシーンがよくあります。
 
これは要するに商品を理解してではなく、セールスマンという人を信用して購入という意思決定をしているということです。
 
そしてこの「あなたを信頼して」という意思決定はビジネスに限らず、日常のあらゆる場面においてみられます。
 
人間関係において信用は、ゲームの隠しパラメーターのように目には見えませんが、しかし確実に重要な要素であると言えます。
 
というよりも、基本的に信用がなければどんな正論を言ったところで聞く耳を持つ人は少ないとさえ言えるかもしれません。
 

信用を得るには

それでは、信用というものを築くにはどうすればよいのでしょうか。
 
そのヒントの一つは詐欺師にあると私は思います。
 
彼らは自分を信用してもらうことの重要性を心得ています。
 
なぜならば、ビジネスも基本的には信用がすべてだということを知っているからです。
 
いかにも誠実そうな彼らの出で立ちや立ち居振る舞いは、まさに信用を得るためのものであると言えるでしょう。
 
しかし本来、信用というものを一からを築き上げていくのは非常に地道で、かつ長い年月を要するものです。
 
よく学生時代の仲間に勝る友人はいないということを言う人がいます。
 
それは信頼が長い月日をかけて少しずつ積み上がっていくものであり、学生生活のように長期にわたって同じ時間を共有するという体験なしにはそう簡単に成立しえないということを体感的に理解しているから、というのがその理由かもしれません。
 
しかしその一方で、世の中には(表面的にせよ)とんとん拍子に人々からの信頼を集めていく人達がいます。
 
なぜそれができるかと言えば、信用には担保が効くというもう一つの性質があるからではないかと思います。
 
たとえば信頼のおける知人から紹介された人には、初対面にも関わらず、親近感を抱きやすいものです。
 
その理由を考えると、信頼のおける人からの紹介であれば、まず変な人ではないだろうというある種の安心・信頼がそこに生まれているからだと考えられます。
 
つまり人に紹介してもらうことで、最初からある程度信頼のおける人物だと相手の目には映るということです。
 
さらに自分を紹介してくれる人が周囲から非常に信頼されていたり、影響力のある人物である場合、紹介される自分への信頼度(信用ボーナス)も高くなるという傾向にあります。
 
これは人間関係を広げていきたいと思っている人にとっては、極めて重要なことだと思います。
 
現実を見ても、やはり人間関係というのは人づてに広がっていくことが多く、一対一の関係から始めるよりもその方が圧倒的に効率が良いということでしょう。
 
相手の知り合い、その知り合いの知り合い…という風に信用の連鎖が広がっていきます。
 
結局、人脈を広げるには、知り合いに紹介してもらうという昔ながらのやり方が効果的なのだと思います。
 
しかしそれにはまず、目の前の人間関係を大切にするというところから始める必要があるのではないでしょうか。