資本主義ゲーム攻略を目指すものぐさの雑記帳

この仮初めの人生の暇つぶしとして資本主義というゲームの攻略を目指しつつ、日々思ったこと、考えたことを取り留めもなく綴っていきます。

「成長の罠」の罠

この連休は何となく投資について考えることが多かったのですが、今回はなんちゃって投資家である私のこれまでを振り返る意味も込めて、ちょっとした記事を書いてみたいと思います。
 
さて私が投資を始めたのは確か2014年頃だったと思います。
 
ご多分にもれず、米国株界隈では知らない人はいないと思われるシーゲル教授の名著、『株式投資の未来』を読んでセクター戦略に感銘を受け、当時は生活必需品、ヘルスケアというディフェンシブセクターのETFをホールドしていました。
 
(その頃NISAで購入したVHTを今も握り締めているというわけです)
 

 
しかしご存知のとおり、以降の両セクターのリターンは(相対的に)今一つ芳しくありませんでした。
 
そして同時期に圧倒的なリターンをあげていたのはFANGを始めとするハイテクセクターでした。
 
その原因は何だったのでしょうか。
 
それは一つには、生活必需品、ヘルスケアの両ディフェンシブセクターのPERが既に20倍前半と、それほど割安な水準ではなくなってしまっていたことが挙げられると思います。
 
過去のリターンは、これからのリターンを保証するものでは決してないということです。
 
またハイテクセクターが圧倒的なリターンを誇っていた理由としては、投資家の期待の高まり(PERの上昇)によるところもあったかと思いますが、やはりその成長性によるところが大きかったのではないかと思います。
 
ハイテクセクターといえば『株式投資の未来』で買ってはいけないセクターの代表格とされているようなセクターですが、その理屈としてはハイテクセクターはその成長性を過大評価されがちだからというものです。
 
しかし、そもそも株式投資の期待収益率は大まかには
 
 期待収益率=株価上昇率+元本増加率
 
と表すことができると思いますが、高配当企業であってもせいぜい配当利回りは4~5%程度です。
 
つまり明らかに割安に放置されている(PERの見直しによって株価が上昇する)銘柄でない限り、10%を超えるリターンを叩き出すには、その高配当企業もある程度の利益成長をしていることが前提になるのです。
 

 
そしてそのことを端的に指摘している記事があります。
 
私がまだかけだしの頃(今も初心者に毛が生えた程度ですが)、このサイトから多くのことを学びました。
 

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 スタンダードオイルも(IBMより劣るとはいえ)年率7.47%もEPS成長率があったからです。だからこそ、投資家の底堅い支持を集められ、長期では高い利回りをもたらしたのです。

 
つまり成長の罠とは、その企業の成長性を加味しても明らかに割高な銘柄に手を出すことを意味しているのです。
 
件のスタンダードオイルのリターンに寄与したのも、どちらかと言えばその成長性ではないかと思います。
 
高配当戦略を採用している人の中には、
 
 高成長銘柄=常に割高→成長の罠
 
というイメージにとらわれ、この『「成長の罠」の罠』にはまっている人がいるのではないか、という気がしています。
 
以前に、個別株に投資するのであれば、割高ではない高成長銘柄が良いのではないかということを書きましたが、結局は成長性や配当との兼ね合いで、割安な銘柄を選ぶということにつきるのではないでしょうか。
 

 
そして先のシーゲル教授のセクター戦略の本質とは、その成長性の割に割安な銘柄を買う、GARP(growth at reasonable price)戦略にあるのではないかということを思います。
 
今回はちょっと講釈を垂れるようですが、私の投資に関する持論を書いてみました(間違っている部分もあるかもしれませんが…)。
 
最近は投資を始める人も増えてきた印象がありますが、投資戦略を考える上での一つの参考にしてもらえるとうれしいです。