資本主義ゲーム攻略を目指すものぐさの雑記帳

この仮初めの人生の暇つぶしとして資本主義というゲームの攻略を目指しつつ、日々思ったこと、考えたことを取り留めもなく綴っていきます。

日本という衰退を運命付けられた国家

 
 

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新型コロナウイルスへの対応で垣間見える政府の問題解決能力の低さ

このところ連日のようにメディアが新型コロナウイルスCOVID-19に関するニュースを報じています。
 
中国武漢に端を発した新型感染症は今や世界各国に広がり、感染者数は怒涛の勢いで増え続けています。
 
それは日本にあっても例外ではなく、何としてもオリンピックを開催させるという政府関係者の思惑からか検査数を意図的に抑え込んでいるにもかかわらず、国内でも次々と感染者が見つかってきています。
 
時をさかのぼれば1月中旬に新型感染症のパンデミックの可能性が指摘されてから、日本政府もその対応に動き始め、各種メディアはその様子を報道するようになりました。
 
特に船内で集団感染が発生し、今現在も日本に一時停泊しているクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の感染対策をめぐっては、世界中のメディアからの注目を集めています。
 
当初は公開される情報も少なく、船内で何が起きているかを知る由もありませんでした。
 
しかし次第にその内実が明らかになるにつれ、船内の混乱した指揮命令系統、医療スタッフの感染、不十分な隔離対応、適当過ぎるゾーニングなどの実態が人々の知るところとなり、政府の対応を疑問視する声は日に日に大きくなっています。
 
その後の報道を見ても、真面目に感染対策をする気があるのかと思ってしまうほどのお粗末な対応というのが正直な感想です。
 
一方で、お隣の台湾では当初から政府が適切なリーダーシップを発揮して感染の拡大を予防し、逆に政権の支持率が高まっているようです。
 

 

この隣国との対比により、一段と日本の有事の際の対応力、危機管理能力の低さが浮き彫りになった形です。
 
しかし考えてみれば、政府の諸問題への対応のまずさは何も今回に限ったことではありません。
 
震災時の原発問題への対応、外交、経済問題 etc...
 
適切なアプローチで問題解決に当たっているケースの方が珍しいのではないでしょうか。
 
なぜ日本政府の対応はここまで杜撰なのでしょうか。
 

戦時中から変わらない日本の組織の本質

一時期、Twitterのタイムラインもコロナウイルス関連のツイート一色に染まっていましたが、そんな中で目を引く投稿がありました。
 

 
今回のコロナウイルスへの対応は、旧日本軍の二の舞を演じているだけではないかということを指摘しています。
 
『失敗の本質』は太平洋戦争における日本軍の敗因を組織論的観点から分析した名著と言われています。
 
以前からこの本のことは知ってはいたのですが、今回のことをきっかけに目を通してみることにしました。
 
この『失敗の本質』は全3章からなり、1章では各作戦の概要についての各論が述べられており、2章は各作戦に共通する日本軍の特徴について、3章は組織論についての考察が書かれています。
 
 
さて本を読んだ感想ですが、一言で言うならば、日本軍は負けるべくして負けたんだなぁということを思いました。
 
興味がある方はぜひ読んでみてほしいのですが、敗戦に結びついた日本軍の特徴として
 
  • 明確な目的や戦略が欠如しており、場当たり的な対応
  • 近視眼的・浅はかな作戦計画
  • 情報・データの軽視
  • 合理性よりも情緒やその場の空気感で意思決定
  • 過去の失敗から学ばず、ひたすら前例を踏襲するワンパターンさ
  • 結果ではなく、プロセス・精神論を重視
 
などといったことが挙げられています。
 
これはまさに今の日本政府のみならず、日本の組織全般に当てはまることばかりではないでしょうか。
 
人間の本質、そして人の集合体である組織の本質というものはそう簡単には変わりません。
 
旧日本軍の系譜が、日本のあらゆる組織で連綿と受け継がれている。そんな気がします。
 

日本軍と現代の日本企業には、さまざまな共通項が感じられます。たとえば、インパール作戦がそうだったように、いまの日本企業では意思決定がその場の空気に左右され、大きな声が正しい論理を封じこめることも少なくありません。トップが合理的判断をせず、「あいつが頑張っているのだから」と一部の人の突出した意見を支持したら、まわりの幹部は沈黙します。組織全体が暴走するのを止められなくなることも出てきます。日本のメーカーが新興の海外勢との戦いに敗れ、死屍累々の屍を築いている背景には、かつての日本軍と同じような判断ミスも見うけられるのではないでしょうか。

 

国も企業もこんな調子では、次々と降りかかる難題に適切に対処できるはずもありません。
 
失われた20年、解決の糸口の見えない巨額財政赤字、世界でも類を見ない少子高齢化、グローバル化の中で競争力を失った国内企業……
 
日本の衰退はもはや必然とさえ言えるのではないでしょうか。
 
この国の命運は、開戦よりもはるか前から既に決まっていたのかもしれないとすら思います。
 

天は自ら助くる者を助く

仮に今回のCOVID-19の一件で事無きを得たとしても、日本という組織の体質が変わらなければ、今後も事あるごとに失政や全体主義という人災に巻き込まれる可能性が極めて高いと思います。
 
 真に恐れるべきは有能な敵ではなく 無能な味方である。 
 
というナポレオンの名言がありますが、まず注意を払うべきは身内に足を引っ張られないかということです。
 
組織に寄りかかろうとしたところで、こと日本においては救われるどころか足をすくわれる可能性の方が高いと思います。
 
まして国に身を委ねることは、太平洋戦争の時の日本兵と同じ運命を辿ることを意味するのではないかとさえ思ってしまいます。
 
今回の一件を通して改めて自分の頭で考え、合理的に行動することの重要性を感じます。
 

 
"天は自ら助くる者を助く"という有名なことわざがあります。
 
最初から何かに頼ろうとするのではなく、自分自身の手で道を切り拓こうとする人には幸運が訪れるという意味です。
 
この言葉は今の日本では一際重い意味を持っている。そんな気がしています。